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山登りと生ビールをこよなく愛し、毎日1万歩を歩く、塩原温泉の老舗旅館「明賀屋」の社長が、日々のあれこれをつづります。

何故 地熱発電に反対するのか

2012年6月10日 07:31

今日のしおばら温泉は晴れ間が広がっています。

さて、8日の日本温泉協会の理事会で地熱発電の事が話題になりました。

地熱発電に反対するのは、一部の方から「業界エゴと見られる」報告がありました。業界エゴでなく、地熱発電では現実に周辺の温泉の枯渇、温度低下、成分の変化が報告されています。

推進派は いいことづくめの情報を流していますが、温泉協会の声明文では他にも

発電後の蒸気や熱水は、高濃度の硫化水素やヒ素などを含むいわいる産業廃棄物で、河川等に排水できないため還元井戸から地下に廃棄することになります。

しかも廃棄する際、スケール対策として硫酸などを添加するため「土壌汚染」や「地下水汚染」などが危惧されていて、安全性は立証されていません。

また地下廃棄により、「地すべり」「地盤沈下」「地震」「水蒸気爆発」も危惧されています。

以上なことから 地熱発電には慎重な対応を求めています。

一方で温泉熱の地産地消のバイナリー発電や、ヒートポンプによる温泉熱利用など、既存の温泉の余熱は積極的に考えています。

脱原発は いろいろな視点から考えてほしいと願っています。  

Simgp0605理事会。